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構造計算Q&A

よくある質問をまとめました。
お問い合わせの前にご覧ください。

構造計算とは

「構造計算」って何?
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建物の材料の強さが、台風とか地震に負けないかを計算します。
巨漢力士が2階で寝泊りしても床が抜けないか、グランドピアノを置いたら床がたわまないか?などの計算をする場合もあります。 ただし、巨漢力士が2階で相撲を取っても大丈夫か?なんて計算はしません。
材料の強さってなに?
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木材や合板(ベニヤ板)は、いろいろな種類が有り、それぞれ強さが違います。
押したり(圧縮、めり込み)、引いたり(引っ張り)、曲げたり(曲げ、せん断)したときの強さは数値で表されます。
例えば、10cmX10cmの柱は、2トンから3トンの重さ(圧縮)に耐えることができます。
でも、杉とかヒノキとか、木によって強さは違います。また、伐りたての木は水分を多く含んでいて弱く、乾燥させると強くなるなど、いろいろな条件で強さが変わります。
「台風とか地震に負けない」ってどういうこと。
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台風が来ても屋根がとばされない、地震が来ても建物が倒れない、ということです。
壊れなくても、グランドピアノを置いたら床がギシギシいってたわんだ、というのも“負けた”ことになります。
でも、構造計算は“負ける”前の“負けそう”な状態にならないように計算します。
だって最近、地震が多いのに、そのたびに『建物は倒れなかったけど、傾いてしまって危険』なんてことになっても困りますよねぇ。
建物の強さは、法律で決まっているから大丈夫じゃないの。
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法律では、小規模の木造住宅は「構造計算」はしなくてもいいことになっています。
資格を持っている人(建築士)が安全に設計すれば、審査無し、チェック無しで建てられることになっています。
じゃ、みんな安全に設計しているんじゃないの?
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小規模の木造住宅は『だいたい、これくらいで大丈夫』という設計が許されています。
つまり、台風とか地震に遭っても壊れないかどうかを、計算で確かめていないんです。
「安全に設計」するってどういうこと?構造計算するってことじゃないの?
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小規模の木造住宅は、構造計算せずに、「だいたい、こうしておけば大丈夫」という規準(法律)が有ります。
仕様規定とか「壁量規定」とか言われています。
木造住宅は、柱の太さや壁(筋交)の数だけ守っていればいいんです。しかも、その内容は確認申請(役所など)ではチェックしないんです。
じゃ鉄骨とかコンクリートはどうなの?
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鉄骨とかコンクリートで建てる場合は、平屋以外は全て「構造計算」が必要で、内容は確認申請(役所など)でチェックされます。法律で決まっています。
なぜ木造住宅だけ、構造計算をせずに「だいたい」で建ててもいいの?
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それは難しい問題ですね。例えば、ウィキペディアwikipediaで「4号特例」の解説を参考にしてください。
要するに手間を省き、経済性を優先するからでしょうか。人件費高騰の影響でしょうか?それとも、あなたが値切るからかな?
「構造計算」ってそんなに高いの?
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いいえ、普通の2階建の木造住宅で5万円から20万円くらいです。
システムキッチンに比べたら1/10~1/50でしょう。この程度のお金で、壊れないようになるんですから、安いもんでしょう。保険よりも安いですよ。だって1回きりで、毎年とか払うもんじゃないので。
5万円から20万円くらいってすごく差が有りますね?
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建物の形とか条件とか、相撲取りが住んで、グランドピアノが載って、屋上で家庭菜園をして。。。なんていうと、計算に手間がかかりますから。
木造住宅の屋上で家庭菜園ができるの?
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はい。私は、木造で、3階建(エレベーター付き)、1階にピルドインガレージ、2階に広々としたLDK、3階に展望風呂(システムバスですが)、屋上に家庭菜園、なんていう豪邸を設計したことがありますよ。
「構造計算」を頼むのはどうしたらいいの?
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設計図を見せてください。設計図が無ければ“夢のスケッチ”でもいいですよ。だいたいこんな感じの家を建てたい、とか。見せていただけば、簡単なアドバイスからスタートさせていただきます。もちろん最初は無料で。

「木造の構造計算について」

木造の構造計算には、どんな方法がありますか?
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「許容応力度設計」がもっとも一般的で、その他に「限界耐力設計」が使われます。
鉄骨やRCでやられる「保有耐力設計」や「時刻暦応答解析」は、ほとんど使われません。
「壁量計算」は?
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「壁量計算」は、「構造計算」ではありません。「壁量計算」で建てられている木造は「構造計算不要」の建物です。
「許容応力度設計」って何?
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「弾性設計」とも言われます。材料の強さ「許容値」に対して、台風とか地震とかのときに、建物に作用する力が小さければOK、大きければダメ、ということです。
もちろん、家具を置いたり、人が載ったりしたときに作用する力との比較もします。つまり、材料の強さ「許容値」が作用する力よりも大きくなるように設計します。
材料の強さ「許容値」は、何で決められているの?
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法律で決められているものと、メーカーが研究開発して公的な機関で認定されるものがあります。
いずれにしても、工務店や設計者が好き勝手に決めているものではなく、公に認められみんな共通で使う「許容値」です。
「建物に作用する力って何?
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①材料自身の重さ、②建物に載る家具や人の重さ、③雪の重さ、④台風等の風圧、⑤地震で横から押される力 などを足し合わせます。
①と②は、いつも作用していると考えます。③と④と⑤は、一時的に作用すると考えています。また、③と④と⑤が同時に作用することは考えていません。
つまり、「台風の最中に地震が来る」とか、「雪が積もっているときに地震が来る」ということは想定外です。
ただし、豪雪地帯(多雪地)は、「雪が積もっているときに暴風が吹く」「雪が積もっているときに地震が来る」ことも想定しています。
「構造計算」して建てられた建物は絶対に壊れないの?
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いいえ。壊れる可能性があります。想定外の雪が積もる、想定外の強い風が吹く、想定外の地震が来るなどで、壊れる可能性は有ります。
また、経済性と人命尊重の観点で、法律には「建物は傾いても避難できればよい」という考え方も盛り込まれており、倒れないまでも傾くことは想定内です。
じゃ、構造計算してもしなくても、壊れるときは壊れるんだ?
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日常的に、容易に想定できる災害で、壊れるか壊れないかがとても重要です。
日常的に発生する台風や地震で、家が傾いたりしたら、その都度、修繕が必要ですね。たまったもんじゃない。
でも、何十年に一回というような、台風や地震で家が傾いても、これは「仕方ない」と考えているのが、現在の法律です。
これは、木造も鉄骨もRCも同じような考え方です。
じゃ、木造住宅の構造計算は、高層ビルやスカイツリーと同じような計算をしているの?
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いや、残念なから木造住宅の構造計算は、高層ビルやスカイツリーよりも、もっともっと簡便な方法で計算しています。
具体的に何が違うの?
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構造設計には「一次設計」と「二次設計」という言い方が有り、木造住宅は「一次設計」だけ、超高層ビルは「一次設計」と「二次設計」の両方をします。 木造住宅も、部分的に「二次設計」の要素を取り入れていますが、高層ビルに比べたら簡便なやり方です。
また、木造住宅の構造計算のチェックは「確認申請」だけですが、高層ビルのチェックは、設計者以外の構造設計資格者がチェックした上に、「確認申請」と「法適合性判定」と二重でチェックされます。
つまり、木造住宅は①設計者と②確認審査員の二人、一方、高層ビルは①設計者、②構造設計資格者、③確認審査員、④適合性判定員と4人が関わることになります。 (設計者が構造設計資格者であれば、①と②を一人で行えます。)
じゃ、設計は誰でもできるの?
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いいえ、日本の法律では建築物の設計は資格が必要です。「木造建築士」「二級建築士」「一級建築士」いずれかの資格が必要です。
また、資格の内容によって、設計できる建物の構造や規模が制限されています。
最近までは、一級建築士であれば、何でも設計できましたが、2009年の法改正で、構造設計に関しては一級建築士の上位資格「構造設計一級建築士」が創設され、大規模な建物は一級建築士が設計したものを構造設計一級建築士がチェックをするルールになっています。

※ここでいう「木造住宅」とは、床面積が500㎡以下の小規模な木造住宅を指します。
※「構造設計資格者」とは「構造設計一級建築士」という資格になります。

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